2008/10/25
近所に102歳になるお婆ちゃんが住んでいる。
息子も娘もいるが嫌いだから連絡もほとんど取らず、旦那さんと60歳の時に死に別れてから、それ以来ずっと一人だそうだ。
普段はお婆ちゃんの隣に住んでいる人とその友だちが毎週彼女を訪れて、代わりに買い物に行ったり、話をしたりして面倒を見ている。
そのお婆ちゃんが、転んで肩を骨折して入院することになった。
病院の先生は、「24時間誰かが面倒を見るのでなければ、家に帰すのは無理だ」という。
それを聞いたお婆ちゃんは酷く落ち込んで、面会に行った友だちは「3時間もずっと死にたい死にたいっていわれると、こっちがどうにかなりそうになる」と言っていた。
息子や娘がいるんだから、その人たちは?と聞くと、彼女が息子や娘は嫌いだから連絡を取らないでくれって言っている、とのこと。
病院の先生もそれで合意しているそうだ。
日本だったらこれほどのことがあったら普通は親戚に連絡するんじゃないか?って想ってヨーロッパの個人主義について考えてみた。
日本は個人よりも「和」を持って尊しとなす国だ。
ヨーロッパは個人主義だと聞くと、何となく自分のことしか考えていないようで嫌な感じがする。
でも個人の意見が尊重されるという視点から解釈すると、それは実は素晴らしいものなのかもしれない。
今までピンと来ていなかったことが、このお婆ちゃんの話を聞いて個人の意見を尊重する態度がどういうものなのか、感覚的に理解することができた。
東洋の「和を持って尊しと為す」という考え方と、西洋的な「個人の意見を尊重する」考え方をバランス良く身につけ、個人の意見を尊重して、皆がハッピーになれるような道のりを個人も社会も探すことができると、世界はもっと幸せになるかもしれないね。